お子さん特有の怪我について

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成長期スポーツ障害に関して

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成長期スポーツ障害に関して
〇成長期スポーツ障害に関して 成長曲線を理解しながら治療する

〇成長期の股関節痛について

小さな子供が、急に手を使わなくなったら

さっきまで元気よく遊んでいたお子さんが、特に転んだわけでもないのに、急に腕を動かさなくなった

動かそうとすると痛がる

こんなときは

 肘内障 (ちゅうないしょう)

という肘の関節の脱臼を起こしているかもしれません。

 

 

 

子供の骨や関節は、大人とくらべかなり柔らかいため、お子さん特有の怪我が発生することがあります。

 

肘の部分は、以下の様な形になっております。

 

右ひじの骨を前側からみたイラストです

 

↖大人の骨は、形がごつごつとしっかりしています。

さらに青色の靱帯がしっかりしているので、ピンク色の骨(橈骨・とうこつ)が簡単に抜けるということはないのですが

 

 ↗子供の骨は成長途中なので、まだ形が不完全です。

青色の靱帯がまだやわらかく、ピンク色の骨(橈骨)の形も完全ではないために、ちょっとした力で抜けてしまうことが、比較的多く見られます。

 

 
原因としてよく言われるのは

・急に腕を引っ張ったとき
・布団の上で寝返りを打った時
・友達と遊んでいて、引っ張りあった時

など、ほんの些細な動作が原因になっているケースが多いです。




また、肘内障を起こす年代というのはまだあまり言葉もはっきり喋れない事が多い為 

 『どこが痛い』 と言った表現ができません。

 
うで全体をダランとぶら下げるようにして、手を使わなくなる

というのが大抵の症状ですので、親御さんは 

 

 

肩が抜けた?

手首が痛い?

ひじが痛い?


といろいろと心配されていらっしゃるケースが多いです。

 

 

 

 

骨の位置が少しずれているわけですので、治療としては

 

ずれた骨を元どおりにする

 

整復(せいふく)



という処置を行います。

 

 

基本的にすぐに終わりますので、ご安心ください。


ただ、症状が起きてからしばらく経ってから整復しようとすると(一日二日経ってから など)

 周りの筋肉が緊張してしまい、うまく整復が行えないケースがありますので

 

 

もしお子さんが急に腕を使わなくなった場合などは

なるべく早めに連れてきてください。

※当院は21時まで受付しております。
 

※ここでは肘内障という症状について説明していますが

子供の肘の周りの怪我では、骨折などの可能性も念頭に対応しなければならない為

 もし骨折が疑われるような状態の時は、整形外科への受診をおすすめしています。

必要に応じて紹介状もお書きします。